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関節リウマチを合併したSjögren病患者99症例に点眼療法,内服療法を試み,その臨床的効果を検討した。
(1)6カ月の頻回点眼療法のみを行った群では,乾燥症状の一時的な改善は多くの症例でみられたが,持続的な寛解を示した症例は1割以下であった。
(2)点眼療法に加えてprednisoloneを投与した群では全身症状の強い症例ではその著明な改善をみたものもあったが,乾燥所見の改善はやはり1割程度に留まった。また,副作用の発現した症例が3割に認められた。
(3)点眼療法に加え,bromhexine 48mg/dayを投与した群では投与後6週の時点では7割近くの症例で乾燥症状の何らかの改善を認め,かつ涙液中のlysozyme値は著明に増加した(P<0.01)。その後乾燥所見は症例によって寛解と増悪をくり返したが,6カ月後の現時点においては投与開始時点と比較し,48%の症例で他覚的所見の改善を認めている。
以上より,(1)対症療法としての点眼療法は一時的にはかなりの症例で有効である事。(2)全身症状の強いものに対しては,prednisoloneが有効な事もあるが,副作用の発現頻度も大きい事。(3) Bromhexineは,RAを合併したSjögren病の乾燥症状に対しては有効であり,その効果の判定材料として涙液中のIysozyme 値が適当である事が考えられた。
We evaluated the therapeutic effects in 99 rases of Sjögren's syndrome associated with rheumatoid arthritis. The ages of the patients averaged 49.6 years. Females outnumbered males by 96 vs. 3 cases. All the cases initially received artificial tears, FAD and/or chondroitin sulfate eyedrops. Thereaf-ter, one group of patients (49 cases) were additionally treated by peroral prednisolone at the initial dosis of 30mg/day which was tapered to the maintenance dosis of 5-10mg/day. The other group (50 cases) was treated by bromhexine 48mg/day for 6 months.
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