Japanese
English
特集 第36回日本臨床眼科学会講演集 (その6)
学会展示
高度遠視の一家系例
A familial case of high hyperopia
村松 知幸
1
,
佐藤 明
1
Tomoyuki Muramatsu
1
,
Akira Sato
1
1東京医科歯科大学眼科学教室
pp.836-837
発行日 1983年6月15日
Published Date 1983/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410208948
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
緒言+10D以上の高度遠視は極めてまれである。植村ら1)は+11.0D〜+16.0Dの高度遠視眼6例を報告し,臨床的特徴として,両眼性であること,乳頭黄斑間網膜襞の存在すること,矯正視力は0.1〜0.4にとどまること,身体的,知能的発育異常を認めないことなどをあげている。今回我々は14歳女児,策一子を発端者とし,策三子,父親のいずれもが+10D以上の高度遠視となっている一家系例を経験したので若干の知見を加えて報告する。
症例家族構成は両親および三姉妹で,父親および第一子,第三子が高度遠視であった。また今回調査は行呈えなかったが,父親の末弟(34歳)も遠視で+5Dの遠用眼鏡を装用している。血族結婚はなく,いずれも知能あるいは身体の発育ともに正常である(図1)。
Copyright © 1983, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.