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特集 第36回日本臨床眼科学会講演集 (その6)
学会展示
光凝固により誘発される眼痛
Ocular pain induced by argon laser photocoagulation
玉井 信
1
,
水野 勝義
1
Makoto Tamai
1
,
Katsuyoshi Mizuno
1
1東北大学医学部眼科
pp.834-835
発行日 1983年6月15日
Published Date 1983/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410208947
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- Abstract 文献概要
緒言種々の原因で誘発される眼痛の求心路は三叉神経第一枝と考えられている1,2)。今回我々は裂孔原性網膜剥離に対する赤道部輪状締結術,増殖性糖尿病性網膜症や外傷に対する硝子体手術および赤道部輪状締結術後の症例に双眼倒像光凝固術を施行中これによって誘発される眼痛にいくつかの特徴があることに気付いた。この眼痛は特異な眼内分布をしており,連関痛様の性質ももっている。
方法水野式双眼倒像光凝固装置(ニデック社)を用いた。光凝固(PHC)条件は表1Aに示す通りである。角膜,中間透光体,網膜の諸条件により強度を高めた場合もあったが同一眼には同一条件によりPHCし,痛みを比較した。眼痛および眼窩部痛は(表1B)5段階に分けた。また同一眼球内での部位による痛みの差を5段階に表現し,最も激しい部を5,最も軽い部を1とした時各部位がどの程度かを話してもらった。対象眼は表1C.Dに示す通りで術後2〜4週にPHCを行った。
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