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特集 第36回日本臨床眼科学会講演集 (その1)
学術展示
糖尿病性網膜症におけるglycosylated hemoglobins値の臨床的意義
Clinical evaluation of glycosylated hemoglobins in diabetic retinopathy
神野 順子
1
,
太根 節直
1
,
神野 英毅
2
Junko Kohno
1
,
Sadanao Tane
1
,
Hideki Kohno
2
1聖マリアンナ医科大学眼科学教室
2三菱化成総合研究所
1Department of Ophthalmology, St. Marianna University School of Medicine
2Central Research Laboratories, Mitsubishi Chemical Industries
pp.28-29
発行日 1983年1月15日
Published Date 1983/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410208785
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- Abstract 文献概要
糖尿病の進行程度を知るための検査としてGlycosy—lated Hemoglobins (以下GHb)の測定が知られているが,今回我々は糖尿病性網膜症患者においてGHbを測定し,空腹時血糖値(以下FBS)を対照として,それぞれ比較検討し,網膜症の進展との関係を追跡した。
対象は,聖マリアンナ医科大学眼科外来を受診した糖尿病性網膜症患者女子15名,男子25名で計40名である。年齢は25歳から76歳の範囲である。網膜症の程度はScott分類(1957年)に従い,左右眼で差のある場合は進行している眼側を採用した。そのうちわけはScott I 16人,Scott II 11人,Scott III 9人,Scott IV 3人,Scott V1人であった。これらの症例に対して,1980年5〜8月の間にFBS,GHbを測定し,その後1年間眼底の経過観察し,各々のFBS,GHb,眼底状態また,その後の眼底病変の進行程度を比較検討した。
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