話題
glycosylated LDL
片山 善章
1
1国立循環器病センター・臨床検査部
pp.1367
発行日 1985年11月1日
Published Date 1985/11/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1542917531
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生体内におけるLDLの異化は,主にレセプター依存性経路とレセプター非依存性経路によって行われる.
前者は細胞表面に存在するアポBに特異的な親和性をもつレセプターを介して行われる.このLDLレセプターは生体内の各組織表面細胞でみられる.例えばヒト線維芽細胞は,細胞1個当たり2万〜5万個のレセプターをもっている.このレセプターに対するLDLの結合はアポBのリジンやアルギニン残基を介して行われる.リジン残基を無水酢酸,ジケトンやcyanoborohydrideで処理されたLDLは,もはやレセプターへの結合を起こさない.
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