Japanese
English
連載 眼科図譜・299
原発性角膜脂肪変性症と考えられる1症例
A case of primary lipoidal degeneration of the cornea
山本 哲也
1
,
堀 貞夫
1
,
谷島 輝雄
2
Tetsuya Yamamoto
1
,
Teruo Tanishima
1
,
Sadao Hori
2
1東京大学医学部眼科学教室
2東京大学医学部分院眼科
1Department of Ophthalmology, Faculty of Medicine, University of Tokyo
2Department of Ophthalmology, Branch Hospital, Faculty of Medicine, University of Tokyo
pp.1212-1213
発行日 1982年10月15日
Published Date 1982/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410208729
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- Abstract 文献概要
角膜脂肪変性症は角膜に脂質が異常に沈着する疾患の一つであり,臨床的には黄白色で,一部に結晶様反射のある極めて濃厚な主として角膜実質の混濁が主な所見である。角膜脂肪変性症は普通は炎症等の眼疾患の既往のある眼に発生するが,時に何らの異常も認められない眼に発生することがあり,これを原発性角膜脂肪変性症と呼んでいる1)。我々は本症と考えられる1症例を経験したので報告する。
症例:64歳,男性(病歴番号:56-1531)。
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