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特集 第35回日本臨床眼科学会講演集 (その3)
学術展示
外転神経麻痺で発症した硬膜海綿静脈洞瘻
Dural cavernous sinus fistula with an onset of abducens palsy
照林 宏之
1
,
田村 邦嘉
1
,
薗田 桂子
1
Hirofumi Terubayashi
1
,
Kuniyoshi Tamura
1
,
Keiko Sonoda
1
1京都府立医科大学眼科学教室
1Department of Ophthalmology, Kyoto Prefectural University of Medicine
pp.632-633
発行日 1982年6月15日
Published Date 1982/6/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410208614
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- Abstract 文献概要
緒言海綿静脈洞内の静脈圧上昇により,眼症状を示すことは,よく知られている。さらに初発症状が眼症状のみであることも比較的多い。しかし,この原因疾患の中で,硬膜海綿静脈洞瘻は非常にまれなものである。1966年にCastaigneら1)により初めて報告されて以来,30例あまりしか報告されていない。われわれの経験した硬膜海綿静脈洞瘻の1例は,初発症状が外転神経麻痺であること,約1年の経過観察にて自然治癒傾向を示したことの点で興味がもたれここに報告する。
症例:65歳,女性。
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