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特集 第35回日本臨床眼科学会講演集 (その2)
学術展示
未熟児網膜症予防の目的で行った両眼帯の視機能に対する影響について
Late results of long-term binocular occlusion during neonatal period
山本 節
1
,
奥田 斗志
1
,
文 順永
1
Misao Yamamoto
1
,
Toshi Okuda
1
,
Jun-ei Bun
1
1兵庫県立こども病院眼科
1Department of Ophthalmology, Kobe Children's Hospital
pp.510-511
発行日 1982年5月15日
Published Date 1982/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410208592
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緒言未熟児網膜症の発生に光が関与しているか否かを検討するため,1974年7月より1976年6月まで2,000 g以下の低出生体重児について,眼帯を用いて遮光した群と非着用群とに分けて網膜症の発生頻度を調べ,第21回未熟児新生児研究会で報告した。眼帯による遮光の効果はみられなかったが,乳幼児に対する片眼帯は視性刺激遮断弱視を来たすことで知られており,両眼帯の場合も実験的に視機能の発達に異常を来たす可能性のあることが述べられている。
これらのことから,我々が未熟児に行った両眼帯が視力,斜視の発生,両眼視機能などに,どのような影響を与えているか,先の症例中,追跡調査できた42名の結果について報告する。
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