Japanese
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連載 眼科図譜・294
眼類天庖瘡
Ocular pemphigoid
嶋田 孝吉
1
Kohkichi Shimada
1
1間々田眼科医院
1Mamada Ganka
pp.418-419
発行日 1982年5月15日
Published Date 1982/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410208571
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眼類天地瘡(ocular pemphigoid)は,結膜に水疱と潰瘍を形成する慢性の炎症で,多くは両眼に発症する。結膜の充血,カタール症状に始まり,繰返す水疱と潰瘍の形成は,細胞浸潤と結合織の増殖を起こし徐々に結膜は瘢痕萎縮し,強い皺襞を形成,瞼球癒着および眼裂縮小を生ずる。更に併発する涙液の分泌低下により,角結膜乾燥症を生じ,視力は極度に障害される。
病因は未だ不明であるが,近年,自己免疫疾患との説が有力となった。すなわち.本症疾患の病変部の粘膜基底膜には自己抗体や補体の沈着が認めらね,稀には自己抗体が血中に検出される。
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