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新しいアミノグリコシド系抗生物質KW−1062を主成分とする点眼液である0.3% DE−020点眼液の有用性を確認するため,外眼部感染症患者を対象として多施設二重盲検法により市販のゲンタマイシン点眼液との比較研究を行い,つぎの成績を得た。
(1)総投与例429例中,除外症例91例および脱落症例45例を除く293例を採用症例とした。その内訳は,DE−020投与群145例,GM投与群148例であつた。
(2)各種患者背景因子の検討では,疾患別分布で総投与症例において有意差が認められたが,採用症例においては同じ傾向にあるが,有意差があるとはいえないので薬効の比較が可能であると考えられた。
(3)採用症例において両薬剤の臨床効果,安全性および有用性を比較した結果,臨床効果においてはU検定でDE−020が有意に優れていたが,有効率には有意差は認められなかった。安全性においては両群間に有意差は認められなかった。有用性においてはU検定でDE−020に有意に優れた傾向を認めたが,有用率には有意差は認められなかった。
以上の結果から,0.3% DE−020点眼液は,外眼部感染症患者に対し,ゲンタマイシン点眼液と同等あるいはそれ以上の効果の期待できる有用な薬剤であると考えられた。
To evaluate the clinical efficacy, side effects and usefulness of 0.3% DE-020 eye drops (DE-020), a double blind study was performed in external ocular infections under collaboration of 15 institu-tes. Gentamicin eye drops (GM) on the market was used as the control. Each drug was given 4 times a day for 3 days to 2 weeks.
Four hundred twenty-nine cases were treated; 293 cases were accepted for evaluation and 136 cases were discarded owing to the lack in eligibility. The DE-020 treated group consisted of 145 accept-ed cases and the GM treated group 148 cases.
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