文庫の窓から
医書大全(1)
中泉 行信
1
,
中泉 行史
1
,
斉藤 仁男
1
1研医会
pp.1044-1045
発行日 1979年7月15日
Published Date 1979/7/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410207933
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わが国の南北朝から室町時代末頃までの飜刻書の中には仏教書以外に「論語」や「三体詩」等種々挙げることができるが,医書としては大永8年(1528)阿佐井野宗瑞覆明刊の明・熊宗立撰「新編名方類證医書大全」,天文5年(1536)谷野一栢覆明刊の明・熊宗立撰「俗解八十一難経」等があるだけである。
越前版「俗解八十一難経」は天文5年9月9日越前国一乗谷城下の高尾において,朝倉孝景(宗淳)に招かれた南都の僧医,谷野一栢(雲篭,連山老人)が明版をもつて覆刊したものであり,わが国医書出版として第2番目のものである。
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