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特集 第32回日本臨床眼科学会講演集 (その4)
教育講演
眼科における救急医療の実際
An existing review of ocular emergency
深道 義尚
1
Yoshinao Fukado
1
1昭和大学医学部眼科学教室
1Department of Ophthalmology, Showa University School of Medicine
pp.601-605
発行日 1979年5月15日
Published Date 1979/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410207865
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緒 言
いずれの診療科にあつても,救急医療には1次医療と2次医療,時としては3次医療なるものが考えられている。救急医療の本質からすれば,このように医療体系が数次にまたがることは好ましいことではない。しかし実際には,医療機関の設備の面や,時間的な制約もあり1次救急の確保も困難な地域もあるようである。
ところで救急医療とは実際に何を指すのかと考えてみると,意外にわからないことが多い。断片的にこの問題に触れた文献もないことはないが,眼科における救急医療全般にわたる文献はほとんどない現状である。救急医療と一言で述べられる医療の内容は,患者側と医師側の両者の成育度によつて,時代と共に変化して行くものと考えられる。したがつて本論文では,筆者なりに考えた救急医療の内容を述べると共に,三つの病院における1年間の救急医療の実際を紹介し,今後における対策を考えてみたいと思う。
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