連載 眼科動物園・1【新連載】
動物の視力(その1)
安部 勝人
1
Masato Abe
1
1安部動物病院
pp.1091-1094
発行日 1977年8月15日
Published Date 1977/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410207488
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私は獣医であり動物学者ではない。あたえられたテーマがあまりにも大きく私には荷が勝ちすぎている。
都心の開業では牛馬とは全く縁がなく,時たま競馬場で馬の眼を見るくらいで,もつぱらペットといわれる,犬猫が主でその他小鳥,兎,猿,モルモットなどを見ることがあり,稀にワニ,カメ,金魚などもくる。眼科が好きな関係上眼科疾患がわりに多くもち込まれ,困ることは犬や猫などで,疼痛や恐怖のため患眼に全くさわらせず,家庭でも点眼できないことがある。最近特に悩まされるのは小鳥の眼で角膜外傷,角膜乾燥,白内障などがあり,対照動物があまりにも小さいのでほとほと手をやいている。
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