Japanese
English
連載 眼科図譜・237
視力障害発作を伴つたFundus Polycythemicusの1例
A Case of Fundus Polycythemicus with a Transient Attack of Blurred Vision
玉井 嗣彦
1
,
市頭 教治
1
,
藤永 豊
1
Akihiko Tamai
1
,
Noriharu Ichigashira
1
,
Yutaka Fujinaga
1
1鳥取大学医学部眼科学教室
1Department of Ophthalmology, Tottori University School of Medicine
pp.988-989
発行日 1977年8月15日
Published Date 1977/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410207477
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〔解説〕
症例は,1975年5月19日に右眼の急激な視力障害を主訴として,某医より紹介され,入院精査の結果,血液学的(表1)に真性赤血球増加症1)(polycythemia vera,以下P.V.と略す)と診断された29歳の男子である。家族歴,既往歴には,特記すべきものはない。
初診時眼所見:視力は,右=0.2(n.c.),左=0.6(1.0×−7.5D)であつた。視野検査において,左眼に著変はなかつたが,右眼に求心性周辺視野の狭窄と中心性相対暗点およびマリオットの盲点の2倍強の拡大が認められた。前眼部,中間透光体には異常がなかつた。
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