Japanese
English
臨床講義
内頸動脈の動脈瘤による動眼神経麻痺
A case of oculomotorius palsy caused by internal carotid artery aneurysm.
弓削 経一
1
Tunekazu Yuge
1
1京都府立医科大学眼科教室
1Dept. of Ophthalm., Kyoto Prefectural Univ. of Med.
pp.1037-1040
発行日 1961年10月15日
Published Date 1961/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410207316
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頭蓋内の動脈瘤には,屡々眼症状が伴う。最近丸尾,小林の報告の中に示されている東大清水外科に於ける頭蓋内動脈瘤の,初発症状,並びに全経過中に於ける症状の集計にも,このことが,よくあらわされている(表略)。その中,片側性の頭痛と動眼神経麻痺との合併は,内頸動脈の動脈瘤に特徴的な症状として,古くから認められて来た。殊に近年,脳動脈写と,脳外科の進歩によりそれを実証する機会が多くなり,この症状に,益々信頼性が,もたれて来た。今日示すのは,その1例である。
患者:58歳,女(外来,No.1474,入院,No.103,1961)。
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