--------------------
頭蓋内頸動脈の動脈瘤—前頭部頭痛並に動眼神經麻痺症候群
木本 誠二
Rudolph Jaeger
1
1Department of NeLrosurgery of Wills (Eye) and Jefferson Hospital
pp.253-256
発行日 1950年9月1日
Published Date 1950/9/1
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1406200134
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
動眼神經麻痺又は不全麻痺と前頭部又は眼窩部の頭痛とを主症状とする頭蓋内の頸動脈瘤を檢討吟味する。いずれもこの2症状によつて診斷したが,動脈撮影或は手術又はその兩者により確認した。手術治療とその成績も26例に就て檢討しようと思う。
從來本症並に腦神經と血管異常との關係などは充分に檢索され,殊に1933年Bramwell1)2)はこの症候群を詳しく檢討している。最近(1948) Sunderland3)を腦底血管の走行と腦神經の密接な解剖的關係を示しており,こうした檢索からも血管の生理的並に病理的變化による神經障碍が容易に理解される。
Copyright © 1950, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.