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私は今回増田型の中心性網膜脈絡膜炎に関しましては新らしい所見を報告するものは何もないのでありますが,私が昭和7年に本疾患について報告した以後の文献を読むにつけ,私の云う増田型の意味並にその疾患が本当には理解されていないように思われますので,今回再び増田型と云う呼称の意味を更めて述べたく思います。
私は広義の中心性網膜炎又は中心性網膜脈絡膜炎を研究した際,日本に多い特種の中心性網膜脈絡膜炎で一つの型にはまつたもの,そして,之は増田氏が中心性漿液性網膜脈絡膜炎と称えたものと大体一致するものと思いますが,この疾患に対して他と区別して一つの独立性を与えるために石原先生と御相談して増田型の中心性網膜脈絡膜炎と云う呼称を用いました。その独立性と云うのは原因からでなく病型からであります。一方,外国,殊にアメリカでは私共の云う増田型もangi—ospasmusによるものとして取扱われていることは周知の如くであります。外国に於ける説は今回は除外するとして,日本に於ても最近水川孝氏は網膜血管硬化によつて増田型が起ると述べられています。一方,菱実氏は血管硬化によつて黄斑部に浮腫が起るが,増田型とは同じでないことを述べられています。この他桑島治三郎氏も本症と血管硬化の問題を取り上げられています。こうして,本症をめぐつて血管硬化や血管攣縮のことが更めて取り上げられつつあるのであります。
1. In Chorio-retinitis centralis-Masuda, generally at the time of development, retinal edema becomes evident and in the central part of which, on the pigmentoepithel layer, a yellowish spot of irregular shape is invariably to be seen.
This yellowish spot is, in most cases, to be found over the mucula. However, occasion-ally it may occur away from the macula. In the latter case, the edema Is influenced accordingly.
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