銀海余滴
Gordon博士を囲んで—トラコーマウイルスの組織培養について
田中 智恵
1
1東京女子医大眼科
pp.138
発行日 1960年1月15日
Published Date 1960/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410206819
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Dr.Francias B.Gordonはウイルス学特に大型ウイルスを専攻している方で,現在はアメリカのNavalMedical Research Instituteの微生物学部の主任である。1957年湯などによつて報告された発育鶏卵によるトラコーマウイルスの分離以来,世界各地でトラコーマウイルスが分離されている。Gordon博士は分離されたウイルスを使つて最近実験を始めたそうで,日本でトラコーマの仕事をしている方にお会いしたいとの便りが中島章博士にあつた。台北にあるアメリカの海軍の研究所でもトラコーマウイルスが数株分離されたそうでGordon博士はそこへ行く途中東京へ立寄られた。
会は中泉行正博士の御厚意で日本トラコーマ予防協会の主催で行われ,眼科から中泉博士,国友教授,杉浦博士,中島博士,ウイルス学から川喜田教授(千大),松本教授(東大),山本博士(東大),宍戸博士(予研)がお集りいたゞけた。
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