座談会
トラコーマについて—Dr.Natafを囲んで
青木 平八
1
,
馬詰 嘉吉
2
,
鈴木 宣民
3
,
鳥山 晃
4
,
大塚 任
5
,
桑原 安治
6
,
田中 千惠
7
,
加藤 金吉
8
,
国友 昇
9
,
大熊 篤二
10
,
大橋 孝平
11
,
佐藤 勉
12
,
桐沢 長德
13
,
荻原 郞
14
,
中泉 行正
15
,
中村 康
16
,
三浦 岱榮
17,18
,
初田 博司
16
,
中島 宏
16
1群馬大学
2東京医大
3千葉大学
4昭和医大
5東京医歯大
6慶応大学
7東京女子医大
8東京女子医大
9日本大学
10横浜市立医大
11慈惠医大
12順天堂医大
13東京大学
14東京大学
15日本眼科医会理事
16日本医大
17慶応大学
18日佛医学会
pp.551-556
発行日 1954年5月15日
Published Date 1954/5/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201858
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
中村:本日は皆様にはお忙しい所をお集り下さつて有難うございます。ナタフ氏は今回日本のトラコーマ(以下「トラ」)の視察に来られたのであります。「トラ」を日本ではどの様に診断しているかを,W.H.O.から見に来られたわけであります。問題を「トラ」に関することだけに限つて戴きたとの希望でありますので,別に記した表によつて司会をさせて戴きますが,おゆるし願います。一寸御挨拶いたします。
ナタフ:今夕,私は東京及び東京附近の大学の眼科を代表している皆様と討論出来るのを非常に嬉しく光栄に思つています。私は今まで数回に亘つてお目にかかつている方々が居られ,色々とお世話になつて居りますが,今回は特にお礼を申上げませんから御諒承下さい。私はW.H.P.O.の委員として日本に参りましたが,今日まで世界の各国で「トラ」について書かれていることと,日本で発表して来る「トラ」との間に何か相違がある様に思われました。そこで此等の相違を明らかにし又皆様の意見と私の意見とを交換して,其をW.H.O.の本部に報告するのが私の役目であると存じて居ります。時間を節約する為に,中村教授が1つのプログラムを作つて下さいましたが,それには私も賛成して居ります。どうか一つ簡単明瞭に此の提出された問題にお答え願いたいのです。それから此の他にも2〜3の問題を私からお出しし度いと思います。
Copyright © 1954, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.