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I.緒言
白内障に対する手術的療法がDavielによつて始められてから約200年の間に,その内容は長足の進歩を遂げて来ているが,それは前処置,手術法,後療法に関する面が主であつて,術後の視機能回復に関しては見るべき発展が最近までなかつたように思われる。即ち無水晶体眼,殊に片眼無水晶体眼の矯正の際に見られる像の拡大,中心からそれた部分の像のゆがみ及び移動,視野の狭小等を正常に回復させようという試みは少ない。Gullstrand-RohrのKatral-linse,TscherningのKataraktlinse,又最近ではコンタクトレンズが試みられて居り,コンタクトレンズはこの目的に可成り沿うものと思われるが,猶Haptics,Optics両面から完全に満足し得るものでないことは言うを俟たない。
之の解決に,最近合成樹脂製レンズを眼内に手術的に挿入する試みが始められ,無水晶体眼のみならず,更に高度屈折異常の矯正をも含め,眼内レンズ移植の考えは多くの研究者により進歩がもたらされている。
In order to evaluate the clinical applicability of the anterior chamber lens made of poly-methyl methacrylate, I performed some fundamental experiments using 15 eyes of rabbits (9 normal and 6 aphacic) and obtained following results and conclusions.
1) With regard to the purity of the material, the lens should contain minimum amount of residual monomer.
2) The use of boiling water is appropriate to the sterilization of the lens.
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