綜説
眼圧測定とTonography
河本 正一
1
Shoichi Kohmoto
1
1警察病院東大
1Eye Clinic of Tokyo Police Hospital
pp.1171-1188
発行日 1958年9月15日
Published Date 1958/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410206439
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此の数年来,私共の長年使い慣れたSchiötz氏の眼圧換算表と異る,二三の眼圧換算表を文献上に見かけるようになつた。これは眼球壁の硬さRi-gidityの検査及びTonographyの為に,眼圧の正しい絶対値が要求せられるようになつたからである。Rigidity及び,Tonographyを解明するには,眼圧測定の原理に就いて述べなければならない。Schiötz氏眼圧計による眼圧測定は,眼圧計を角膜上にのせた時に生ずる角膜の陥凹の大いさから,眼圧計をのせる前の眼圧を推定する方法である。此の角膜の陥凹は,測定によつて知りたいと思う眼内圧ばかりでなく,Rigidityが関係しているのである。
本論文には,眼圧測定時の注意,眼圧に影響する諸因子,眼圧測定法,眼圧測定の原理,Tono-graphyに就いて述べる。
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