特集 眼科基本診療Update—私はこうしている
1.診断に必要な基本技術
一般的検査
眼圧測定
勝島 晴美
1
1かつしま眼科
pp.26-27
発行日 2000年10月30日
Published Date 2000/10/30
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410907015
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眼圧計の種類
限圧計には圧平眼圧計と圧入眼圧計とがあるが,強膜に変形を生じないという点で圧平眼圧計が優れている。圧平眼圧計には,ゴールドマン眼圧計(Goldmann applanation tonometer:GAT),非接触型眼圧計(noncontact tonometer:NCT),手持ち眼圧計(hand applanation tonometer:HAT)がある。それぞれ利点・欠点があり,私は使用目的によって使い分けている(表1)。トノペンは圧平眼圧計というよりも,圧入限圧計の一種とするのが妥当のようである1)。眼圧は角膜上から測定するので,圧平眼圧計であっても角膜乱視,角膜表面の状態,涙液量などの影響を受ける。最近は,角膜厚と眼圧とに正の相関があることや,エキシマレーザーによる屈折矯正術後に眼圧が低くなることが報告されている2,3)。
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