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Goninが特発性網膜剥離の発生病理と網膜裂孔との関係に適確な判定を下し,手術的に裂孔を閉塞する事が本症に対する治療の要点であるとの卓見のもとに,網膜剥離に対する治療えの新しい道を拓いて以来,本症に対する手術療法は順調に発展した。殊にWeve,Safar等によりデイアテルミー凝固法が完成されてからは,略満足すべき結果を得る様になり,安全で且つ確実性の高いデイアテルミー凝固法は急速に普及した。我が国に於ても,京大盛教授はいち早く本術式を採用して以来漸次普及し,京大並びに其の同門諸家及びその他からも数篇の統計が公表されている。内外の統計によれば,デイアテルミー凝固法による治癒率は60〜80%,大凡そ70%前後と考えられる。最近の京大の統計1)によれば,昭和25年1月から昭和29年12月迄のデイアテルミー凝固法による域績は手術眼244眼中全治176眼,72.1%である。
之等の結果から,我々はデイアテルミー凝固法によつても治癒せしめ得ない重症例が30%前後に於て存在する事を知るのであるが,之等重症例に対する方法として近年論ぜられるものに鞏膜切除術,鞏膜短縮術或は眼球短縮術と呼ばれる術式がある。
This abstract is taken from an article in which the author describes his method of lamellar scleral resection in detached retina cases. He describes seven cases of severe retinal detachment on which he operated by this method.
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