Japanese
English
故中村康教授追悼号 原著
有害光線被曝従業者の眼検診成績
Ophthalmic Examinations of Welders
市川 達
1
,
中山 恭四郎
1
,
瀨尾 孝之
1
,
鈴木 鋿司
1
,
小林 幹雄
1
Susumu Ichikawa
1
1日本医科大学眼科学教室
1Dept. of Ophth. Nihon Medical School
pp.697-701
発行日 1957年4月15日
Published Date 1957/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410206030
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有害放射線の障碍に関する報告は以前より少なくなく,眼科的疾患については既に著明なものが確認されている。特に最近関係者の間に於て,注目を受け此の方面の研究が盛に行われているが,未だ日浅くその全貌は明かでないのみならず,寧ろ混乱を来して居る様である。その原因は,此の種研究の多くは単なる実験的研究であつたり,実態調査に於てもその放射線の性状を明かにしたものは少ない為と考えられる。
私共は今回某工場に於てカーバイト電炉と滓炉との有害放射線量の測定を行い,その作業者の眼機能の一部を検査する機会を得た。その結果は此の方面の研究を解決するものでは勿論ないが,今後の研究の基礎的資料として有意義と信じ報告する。
The results of ophthalmic examinations of workers exposed to harmful light were as follows:
1) 8 of 50 persons examined decreased in accommodation power. The authors consider that this depends on the distance from the harmful light source to their eyes..
2) Periphery field of vision was not affected.
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