臨床實驗
青色眼鏡に関する一考察
飯沼 巖
1
1大阪市立桃山市民病院眼科
pp.412-413
発行日 1950年10月15日
Published Date 1950/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200687
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近頃盛夏になると青色眼鏡を掛ける人が急にふえて來たようだ.しかし此の種の眼鏡に就て中村(文)教授1)は「日本人には海水浴登山スキーにも色眼鏡は不必要である」と云い,大塚教授2)は「コバルト色眼鏡は眼科的に見てもよくないから,こんな流行は早くやめさせねばならない」と云つておられる.又私共もよく患者に「こんな色眼鏡は不必要だ」と指示を與えるのである.併しそれにも拘わなず増々流行の傾向にあり,しかも彼等の殆んど総ての人が「大変氣持がよい」,「非常に樂に見える」とその裝用感を述べている.そこで私は果して今迄の考えが当を得ているものか再檢討の必要があると考えたので,次の小実驗を行い,些か考察を試みようと思う.
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