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特集 第9回日本臨床眼科学会号
〔一般講演〕
(31)緑内障に関する研究 第八篇—諸種薬物の前房内注入時の眼庄変動に就いて(Ⅰ)(抄録)
The studies about glaucoma (8)
衣笠 治兵衞
1
,
湖崎 弘
1
,
東 郁郞
1
J. Kinugasa
1
1大阪大学眼科
1Dept. of Ophth., Osaka Univ.
pp.737
発行日 1956年4月15日
Published Date 1956/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410205701
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- Abstract 文献概要
房水の生成,流出の機転に関しては,古来種々なる方面から研究されて来たのでありますが,緑内障の場合どうして眼圧が上昇するかと云う事に対しては,未だ確定した結論に到達しているとは云い難い状態であります。
私共は,白色家兎を全身麻酔下で,その前房内に種々なる物質を注入する事により,そこに表われた眼圧の変動をマノメトリツクに測定して,これが解明の端著を程んと試みたのであります。今回は空気,酸素,炭酸ガス,蒸溜水,炭酸ガス飽和液,重炭酸ソーダー溶液を前房内に注入して,同時に炭酸脱水酵素阻害剤ダイアモツクスの静注を併用して,これ等眼圧変動の相互の関係を追求し,些か見るべき所見を得ましたのでこゝに報告しようと思います。
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