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特集 第9回臨床眼科学会号
一般講演
(42)高血圧症に対する唾液腺ホルモン(パロチン)の影響—2年半の成績—その眼症状に対する検討
Influence of the salivary gland hormon (Parotin) against the hypertension.:Result during 2.5years-Consideration of its ocula symptom
土方 文生
1
,
木村 正
1
H. Hijikata
1
,
T. Kimura
1
1秋田県立中央病院眼科
1Akita Prefecture Central Hospital
pp.343-350
発行日 1956年2月15日
Published Date 1956/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410205635
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緒言
緒方知三郎名誉教授及其門下により研究されつつある唾液腺内分泌説,及その所産である唾液腺ホルモンが間葉性組織と密接な関係を有すると云う事実は,同教授他各位により発表せられた所で,明かである。更に,同教授は動脈硬化症をも,間葉異栄養(Mesenchymodystrophie)として説明せんと試み,それによる高血圧の発生,更に二次的に起る動脈壁の変化の追加等を考えられ,かゝる見地から高血圧症に対する同ホルモンの影響の追究を企図せられた。斯くて我々は,特に全国有数の高血圧,及脳溢血の淫浸地に住む関係上次に述べる特定地に於る特殊の選択患者に就き,計画的且つ継続的にパロチンの注射を行い,内科・耳鼻科・歯科と共にその綜合的なる研究を行う機会を与えられたのであつて,その詳細に就ては,既に綜合臨牀第2巻10号及11号に中間報告として一部発表済であるが,更に近く第二報を発表の予定である。併乍ら,眼科的に更に詳しく検討するも意義なしとしないので,茲に報告したい。
若干既発表分と重複の傾向があるが,簡単に検診地,検査対象及研究方法等につき再録すると次の様になる。
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