第79回日本眼科学会印象記
第1会場第1席〜第10席
大鳥 利文
1
1近畿大学
pp.939-970
発行日 1975年8月15日
Published Date 1975/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410205342
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第1日目,第1会場における一般講演け,早野三郎岐阜大教授が座長となり定刻に開始された。第一会場は特別講演や宿題報告にも使用された立派な会場で,音響効果もよく,非常に聴きやすい会場であつた。
第1席は1岐阜大向井正直氏が,サルおよびヒトの涙液の蛋白,とくにLysozymeについて,disc電気泳動法により研究した結果につき報告した。この種の報告はアメリカではかなりの数みられるが,本邦では少ない。向井氏は,prealbumin分画とLysozyme分画の間に量的な相関関係があることを報告し,また従来よりいわれているLysozyme量と涙液分泌量の関係やSjögren症候群患者におけるLysozyme量の減少などを再確認する結果を報告した。これに対し,中央鉄道病院岡村氏より簡単な追加があつた。
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