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連載 眼科図譜・202
クリプトコッカス性ブドウ膜炎の一例
A Case of Cryptococcal Uveitis
谷口 慶晃
1
,
原田 一道
1
,
益山 芳正
1
Yoshiaki Taniguchi
1
,
Kazumichi Harada
1
,
Yoshimasa Masuyama
1
1鹿児島大学医学部眼科学教室
1Department of Ophthalmology, Faculty of Medicine Kagoshima University
pp.1013-1014
発行日 1974年9月15日
Published Date 1974/9/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410205176
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〔解説〕
クリプトコッカス症は,癌などの消耗性疾患や副腎皮質ホルモンなどの免疫抑制剤使用の患者にみられ,近年増加の傾向にある。本症は中枢神経系に親和性があり,髄膜炎をおこして,うつ血乳頭や複視などの眼症状を呈する1)が,直接眼内炎をおこすことはまれであり,最近ではKhodadoustら2)やGriecoら3)の報告がある。
われわれも,最近Hodgkin病の患者で,クリプトコッカス性髄膜炎を併発し,続いてブドウ膜炎をおこした症例を経験した。
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