座談会
全身疾患と眼—その全体像把握のために/その8皮膚疾患と眼
久木田 淳
1
,
奥田 観士
2
,
永井 隆吉
3
,
松井 瑞夫
4
,
三島 済一
5
1東大皮膚科
2国立岡山病院眼科
3横浜市大皮膚科
4日大眼科
5東大眼科
pp.444-455
発行日 1974年4月15日
Published Date 1974/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410205105
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三島(司会)われわれ眼科の日常診療をやつておりますと,つい眼に注意が移りがちで,ほかの全身疾患のことを忘れることがあるのですが,とくに今日は皮膚と眼の関係について,その道の権威であらせられる東大皮膚科の久木田先生,横浜市立大学の永井先生をお招きいたしまして,眼科側としては国立岡山病院の奥田先生,日大の松井先生のお2人にご出席いただき,眼の疾患と皮膚の疾患についてお話をうかがいたいと思います。
皮膚といえば,眼には皮膚そのものは眼瞼だけしかないのですが,ちよつと考えてみますと,眼瞼結膜,角膜,水晶体,以下網膜,orbitaの眼のあらゆる組織に皮膚の疾患がからみ合つてきていることを知るのでありまして,決して皮膚の病気というのは,眼科医にとつては眼瞼だけの問題ではないということがよくわかります。
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