Japanese
English
私の経験
白内障手術にさいして行なつた塩酸プロカイン球後注射によるショック死の一例
Acute Shock Following Retrobulbar Procaine Injection
原 たか子
1
,
原 孜
1
Takako Hara
1
,
Tsutomu Hara
1
1原眼科病院
1Hara Eye Clinic
pp.1325-1332
発行日 1973年11月15日
Published Date 1973/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410205036
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緒言
今回,私たちは白内障手術のさいに行なつた2%塩酸プロカイン(商品名オムニカイン,第一製薬製)2mlの球後注射によりショックを生じ,蘇生術を試みたにもかかわらず死に至つた症例を経験した。
今日,塩酸プロカインは,塩酸リドカインとともに各科領域において最も広く使用されている薬剤であり,他家への警鐘となすためにも,今回の私たちの症例を公表することは意義あることと考え報告する次第である。
An acute death through anaphylactic shock following retrobulbar injection of 2 ml of 2% Procaine chloride as a routine presurgical pro-cedure in a 77-year-old, otherwise healthy fe-male with cataract is reported.
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