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特集 緑内障
低眼圧緑内障と偽緑内障について—新しい概念としての圧敏感状態
Low Tension Glaucoma and Pseudoglaucoma:A New Concept of Pressure-Sensitive State
澤田 惇
1
Atsushi Sawada
1
1熊本大学医学部眼科学教室
1Department of Ophthalmology, Kumamoto University Medical School
pp.1489-1492
発行日 1970年12月15日
Published Date 1970/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410204417
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はじめに
原発緑内障,特に慢性の場合の診断に当たつて,眼圧値のほかに,視野の変化,視神経乳頭の所見も重要な意義を持つている。眼圧が高く,視野や視神経乳頭に変化のある場合の診断は容易であるが,視野に緑内障にみられるような変化があり,視神経乳頭にも緑内障様の陥凹,萎縮があるにもかかわらず,眼圧が正常範囲にある場合の診断は困難なことが多い。このような症例に対して,低眼圧緑内障low tension glaucoma,あるいは偽緑内障pseudoglaucomaと呼ばれているが,その意味するところは必ずしも同じでなく,病因論的にも種々の問題があるので興味深い。昨秋の緑内障グループディスカッション1)で私見を述べたが,今回は綜説的に現在の動向を紹介したい。
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