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特集 第23回日本臨床眼科学会講演集 (その3)
毛様体突起における房水産生部位の考究—Na-K—ATPaseの分布について
The Distribution of Na-K-ATPase in Ciliary Processes
清水 昊幸
1
Hiroyuki Shimizu
1
1東京厚生年金病院眼科
1Department of Ophthal mology, Tokyo Koseinenkin Hospital
pp.388
発行日 1970年3月15日
Published Date 1970/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410204259
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毛様体突起が房水産生の場であることは,今日良く知られた事実であるが,房水産生の生化学的機序に関しては近年研究が始められたばかりである。これらの研究で毛様体突起のナトリウムおよびカリウムイオンの共存で活性化され,ウワバインで阻害されるATP分解酵素(Na-K—ATPaseと呼ぶ)による,陽イオンのActiveTransportが,房水産生の主役であることが認められている。
しかし毛様体突起の2層の上皮のいずれが房水産生の主役であるかは問題で,これまでにも組織学的,電顕的にNa-K—ATPaseの局在が論じられているが,数量的にこれをはつきり示すことができなかつた。
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