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I.はじめに
最近のレーザー技術の進歩に伴つて,種々のレーザー装置を取扱う機会がふえて来た。特に現在最も広く使用されている固体レーザー(Ruby,Neodymium-glass Laser等)は,出力が大であり,また閃光として使用されるから,偶発事故により,瞬間的に網膜を凝固する危険がある。
レーザー光はその性質上,強い平行光束であり光の散乱が少ない。従つて眼のような集光レンズ系に入れば,他に光学系がなくても,網膜上に集光点を作り,これを凝固する。また誤つてレーザー光を固視すれば,黄斑部の損傷が起り,極めて僅かなエネルギーでも,中心視力が失なわれることがある。このようにレーザー装置による事故の例は,既にアメリカ1)及び我国で報告されている。これを予防するには,充分な防禦対策が必要であり,適当な安全眼鏡の装用が必須である2)。
The minimal energy value required for production of laser coagulation in human eye was determined through evaluation of the fundus appearance 48 hours after coagulation. Noticeable reaction in the posterior fundus could be elicited with 1/50 to 1/100 (0.47 Cal/ cm2) of therapeutic dosis currently applied. The data could be used to deseign protective gla-sses for lasers and to evaluate effects of coagulations.
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