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特集 眼科臨床における診断・治療上の困難例
視交叉蜘網膜炎か?Leber氏病か?
Leber's disease simulating opticochiasmatic arachnitis
中村 滋
1
Shigeru Nakamura
1
1国立東京第二病院眼科
1Department of Ophthalmology, Tokyo National Hospital of the Second
pp.1385-1388
発行日 1964年12月15日
Published Date 1964/12/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410203086
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球後視神経炎の原因に関しては従来非常に多くのものが報告されている。即ち急性及び慢性の各種伝染病,各種脳脊髄疾患,副鼻腔疾患,各種中毒,ビタミン欠乏症,外傷,歯科伝染,アレルギー疾患等であり原因不明のものもまた数多く報告されている。事実我々は球後視神経炎と診断して各種検索を行なつても原因が判明せず治療の方針が決められなくて困惑する場合に屡々遭遇する。私は最近球後視神経炎の患者で原因が不明であり視交叉蜘網膜炎或いはLeber氏病を疑がつて開頭術を行なつた1例を経験したのでこれに就いて述べる。
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