〔Ⅰ〕原著及臨牀報告
視交叉蜘網膜炎の種々相
生井 浩
1
1九州帝大眼科
pp.69-72
発行日 1947年5月20日
Published Date 1947/5/20
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410200188
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視交叉蜘網膜炎(Arachnoiditis opto-chiasm-aticus)に就ては,我國にも既に井街(讓),荒木,竹林,井街(謙)氏等の報告があり,私もまた二三の症例報告をしたが,今後この方面の研究が大きな發展をみることは疑のない所である。急性或は慢性球後視神經炎.鬱血乳頭.各種の視神經萎縮の場合に,開頭手術をおこなつて,視交叉部を調べてみると,その部に實に種々な病變を發見して驚くのであつて,而もその所見は開頭して確めるまでは,容易に豫斷を許さないのである。私が種々な視神經疾患に開頭手術を試みて得た所見については,別に一括して報告するが,こゝには最近經驗した興味のある數症例を摘録記載しようと思う。
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