Japanese
English
臨床実験
眼科領域に於けるTanderilの使用経験
Ophthalmic use of Tanderil
大林 一雄
1
,
高橋 洋子
1
,
中世古 一
1
Kazuo Oobayashi
1
,
Yoko Takahashi
1
,
Hazime Nakaseko
1
1東京慈恵会医科大学眼科
1Dept., of Ophthalmology, Tokyo Jikei University
pp.85-89
発行日 1963年1月15日
Published Date 1963/1/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410202635
- 有料閲覧
- Abstract 文献概要
- 1ページ目 Look Inside
I.緒言
近年,抗生物質及び副腎皮質ホルモンが化膿性あるいは非化膿性炎症疾患に著明な効果をもたらしていることは周知の如くである。そしてこれら薬剤の使用範囲の増大と共に次第に大量投与の傾向となり,従つてその副作用や適応面について種々の問題を生じつつある。眼科領域では,例えばウイルス性角膜疾患に対する副腎皮質ホルモンの禁忌の例がある如くである。
更に最近ではStreptokinaseやTripsin等の蛋白分解酵素系物質が消炎剤として登場したがその使用方法の面では未だ困難を伴う様である。ところでJ.R.Geigy Basel薬理学研究所より発表されたOxyphenbutazone (Tanderil)は抗炎症作用が強力で,しかも使用方法が簡単で且つ副作用が殆どないと云われている。
Copyright © 1963, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.