Japanese
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臨床 薬剤(2)
産婦人科領域におけるTanderilの使用経験
Use of "Tanderil" in obstetrico and gynecology
伊藤 宣孝
1
,
植松 修
1
,
田中 穂積
1
Nobutaka Ito
1
1東京逓信病院産婦人科
pp.673-677
発行日 1963年8月10日
Published Date 1963/8/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1409202873
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緒言
われわれが日常子宮癌の放射線療法を行なつている時や,または婦人科の手術,分娩後などに頑固な発熱がつづき,これに対していろいろな抗生物質や化学薬剤を使用して努力しても,なかなか下熱せずに困惑してしまう場合がある。
最近,これらの発熱に対して,副腎皮質ホルモンを抗生物質または化学薬剤と併用すると,驚ろくべき効果を収めることがわかつてきた。しかしこの方法は,強力な消炎作用はあるが,副作用のある点で,相当な考慮を払わなければならない。そこで,最近消炎作用を中心として,欧米においてその効果の認められつつあるもので,Pyrazol系化合物の中に,Phenyl-butazoneがあり,その中でも,とくに消炎作用,ひいてはこれによる解熱作用の優秀なものとして,Phenyl-butazoneのMetabolite IであるTanderilが発見された。
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