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特集 第15回臨床眼科学会号(2)
中心性網膜炎に関する臨床的研究,とくにその全身毛細血管透過性について
Clinical studies on retinitis centralis, study on changes of capillary permealility
松井 瑞夫
1
,
河本 道次
1
,
衛藤 契古
1
Mizuno Matsui
1
,
Michitsugu Kawamoto
1
,
Keiko Eto
1
1慶応義塾大学医学部眼科学教室
1Department of ophthalmology, school, of medicine Keio University
pp.277
発行日 1962年3月15日
Published Date 1962/3/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410202451
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- Abstract 文献概要
漿液性中心性脈絡網膜炎の病型を有する症例につき,病期の進展にしたがい,陰圧法による毛細血管抵抗性試験と畔柳氏の血清の毛細血管透過性亢進作用(CapillaryPermeability Promoting Action, CPP作用)の測定とを行なつた。
その結果,本症患者の発病後比較的早期の症例では,血清のCPP作用陽性のものが多く,治療例および陳旧例では,CPP作用陰性のものが大部分であつた。経過を追つて反覆して検査した症例では,発病後2〜4カ月で,CPP作用が陰性になることが,すべての症例に共通してみられた。また,CPP作用がもつとも強く出現するのが,発病後約1カ月後である症例もみられた。
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