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綜説
Aqueous Veinの研究—第4篇 角膜房水靜脈に就いて
Studies of Aqueous Vein
呉 基福
pp.1287-1291
発行日 1955年11月15日
Published Date 1955/11/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410202366
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緒言
Schlemm氏管から直接又は間接に派出され,鞏膜を貫ぬいて上鞏膜にあらわれる静脈にして其の管腔内に房水流を含むAscher氏のAqueousVeinは房水の排出に最も重要なる経路をなすものである。しかし房水の排出経路はAscher氏のAqueous Veinのみではない事がWeinstein (1950)氏等によつて主張されて来た。此のciliaryvenous plexusからの可能的房水排出に就いては別篇に於て詳論する積りであるが正常であれ病的であれ此等以外に尚房水の排出経路はないものであろうかというのが本研究の対象である。
正常角膜内には房水静脈が存在していない。しかし一度角膜に炎症が起り角膜に血管が新生された場合には角膜内に房水静脈が発見される。本篇はAscher氏の房水静脈と全然関係のない角膜房水静脈の形態及び其の発生に就いて述べる積りである。
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