Japanese
English
私の経験
角膜虚脱と虹彩切除
Prolapsus corneae and resection of the iris.
瀨戸 糾
1
T. Seto
1
1三楽病院
1Sanraku Hospital
pp.1082
発行日 1955年8月15日
Published Date 1955/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410202312
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眼球の大部分を占むる鞏膜が老人となりて堅くなり,弾力性を失いたる場合,白内障手術等により,眼球の内容が減量し,之れに応じて鞏膜が收縮し得ざる際には,眼球内に陰圧を生じ,為めに角膜は大気の圧に打ち負けて後方に陥落して,角膜虚脱となるのである。
斯かる眼球に,更に眼球の内容物たる水晶体の核や皮質の排出を加えんか,虚脱は一層強くなり,虹彩は益々後退し,為めに最後の操作たる周辺虹彩切除に当り,虹彩の根部を撮み出す操作が益々六ヵ敷くなる。私は以上の事実を次の症例で初めて経験した。
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