特集 眼科臨床の進歩Ⅲ
日本古代眼科略史
山賀 勇
pp.718-723
発行日 1955年4月15日
Published Date 1955/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410202206
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日本の眼科が,どのような外国(支那,西洋)の影響をうけて今日に至つたかを述べるよう,編輯部の求めであるが,古くは朝鮮から,次で唐,宋,及び明の中国から,降つて近世に入りオランダ医学から学び,明治になつて急速にドイツをはじめ,欧米の眼科を吸收したことはすでにみなよく知られているのであるが,これを述べる前に,一応古代印度及び中国の医学について触れ,西洋医学輸入以前のことをあらまし述べたい。また最近日本眼科全書の第1巻「眼科史」が福島義一博士によつて著わされ,委細をつくして余す所なくこゝに附け加えるものはないので,本稿はむしろ研究に多忙な読者に対して日本眼科発展のbirdseye viewを提供するにすぎないことをお断りし詳しくは凡て福島博士の論著によられたい。
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