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臨床実験
視神經萎縮に於けるイミダリン頸動脈内注射の効果並に網膜血管徑の計測成績
Effect of Imidalin-injection in to Carotid Artery to the cases of Optic Nerve Atrophy after Retrobulbor Neuritis and Results of Measurement of the Calibres of Retinal Blood Vessels.
岩田 和雄
1
1新潟大学医学部眼科教室
pp.1027-1032
発行日 1954年10月15日
Published Date 1954/10/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410202006
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視神経萎縮の治療としては従来亜硝酸アミル,アセチールコリン,ニコチン酸,プレホルモン等の血管拡張剤が好んで用いられたが最近西洋ではPriscol,Priscroline等ベンチールイミダゾリン塩酸塩使用の効果に関する報告が屡々見られる。教室池田氏の実験によれば邦製品イミダリン(山之内)の頸動脈内注射はこの皮下,筋肉,静脈,球後,結膜下注射に比し網膜血管拡大の点で最も有利と云う成績であるから今回私は慢性球後視神経炎に由来する視神経萎縮に対して本剤の頸動脈内注射を試みてみたのであるがその結果予期の如く効果顕著のものある事を知り得たのでこゝに1〜2の症例を選んでその経過を例示し,併せてその際計測した網膜血管径の推移についても記載したいと思う。
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