特集 第7回臨床眼科学會
普通講演
(18)隅角切開術用レンズ及びそれによる簡易隅角視診法に就て
荻野 紀重
1
1横濱大學眼科
pp.192-194
発行日 1954年2月15日
Published Date 1954/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201754
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隅角切開術(Goniotomy)は1936年Barkan4)により考案された手術法であつて,牛眼及び若年性緑内障に顯著な効果を收めたと言われている。この手術法に就ては既に中村氏1)が述べられており,私3)も臨眼誌上に大要を紹介した。
併し乍らこの方法は隅角を觀察し乍ら角膜輪部より刀を進める必要があるので,角膜上に載る特殊な接着レンズを必要とし鞏膜部迄覆うような型は使用する事ができない。Barkan5)はこのようなレンズを製作發表しているが,私も同樣なレンズを試作したので報告する次第である。手術例に就ては未だ充分の經驗がないが,今後症例を重ねた上で報告し度いと思う。
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