特集 第7回臨床眼科学會
普通講演
(15) Behcet氏症候群の組織學的所見
三村 昭平
1
1信州大學眼科
pp.175-179
発行日 1954年2月15日
Published Date 1954/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201751
- 有料閲覧
- 文献概要
- 1ページ目
眼,皮膚,粘膜等に一連と思われる症状の出現する疾患には,Stevens-Johrsont氏病(1922),開口部糜爛性外皮症Ectodermose erosive plu-riorificielle)]916), Dermato-stomatitis (1925,Neumann's Aphthoss (1895),Lipschutz氏急性陰門潰瘍(1922),Behget氏病(1937), Reiter氏病(1916)等がある。この中Behcet氏病は,トルコの皮膚科醫Behgetが,それまでに結核,梅毒,關節リウマチ,葡萄状球菌によるアレルギーの様な疾患の合併症と考えられていた前房蓄膿性虹彩炎,口腔粘膜のアフタ様潰瘍,陰部潰瘍を一つの症候群とみなし,おそらく或種のビールスたよりひきおこされる獨立の疾患ならん,と定義したのによるものである。
最初文献には,Behcet's triple synlptomecomplexと言われてきたが,次いでBehcet'sdisease又はBehcet's syndrome等の名で呼ばれるようになつた。
Copyright © 1954, Igaku-Shoin Ltd. All rights reserved.