特集 第7回臨床眼科学會
普通講演
(10)最近のコンタクトレンズ臨床應用の2,3
水谷 豊
pp.150-153
発行日 1954年2月15日
Published Date 1954/2/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201746
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まえがき
コンタクトレンズの臨床應用は,吾國では極めて最近の事であり,未だ實際に使用經驗の無い方が大多數と思われるが,著者は數年前からコンタクトレンズの臨床應用に僅か乍らも微力を盡し,臨床上尚研究すべき缺點もあるが,漸次改善工夫を加えて,次第に臨床的應用の顯著な價値のある事を認めて來た。
コンタクトレンズは圓錐角膜,不正亂視,不同視眼,強度近視其他の屈折異常眼等に應用して,今迄手の届かなかつた程度迄の視力の改善が可能である事は,己に著者も報告したし,諸外國の報告文献からも周知の事であるが,之等の臨床應用の外に,著者は最近特殊な臨床例に,特殊なレンズの應用を實驗し良果を得たので,こゝに御紹介し御教示を受けたいと思う。
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