特集 眼科臨床の進歩Ⅱ
緑内障
緑内障の研究
赤木 五郞
1
1岡山大學眼科
pp.890-896
発行日 1953年11月10日
Published Date 1953/11/10
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201644
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古來眼科領域に於て最も難解な問題の一つは緑内障である。現在洋の東西を問わず多數の學者に依つて熱心に研究が進められて居るが未だ全貌を明かにするに至つて居ない。私達の教室に於ても6〜7年前から此の問題の研究に着手して居るが現在迄に明かにし得た點は誠に氷山の一角に過ぎ無い程度である。然し今回臨床眼科編集室より稿を乞われたので,此の機會に眼壓自働調整機能と云う問題に就て,私達の處で得た研究成績を紹介すると共に,此の面より見た緑内障の本態乃至發生原因に就ての私見を申し上げ,大方の御批判を仰ぎ度いと思う次第である。尚茲に取り上げて居る緑内障は總て原發性緑内障に就てのみであつて續發性緑内障及び牛眼には觸れない事とする。
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