臨床實驗
バンサインの散瞳作用に就て
緖方 昇
1
1國立熊本病院眼科
pp.442-443
発行日 1953年8月15日
Published Date 1953/8/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201572
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最近アトロピン樣作用を有する同成藥劑が多數出現しているが,塚原,山田氏等はDiethylami-noethyl-diphenyl glycolate Hydrochloride (pa-rpon)を大木氏は〔N (β diäthlaminoathyl)〕-aminophenylessigsäure (adopon)を散瞳劑として試用し好成績を得ている。
私は胃潰瘍の特效藥としてSearle社で發賣中のMethanthelinebromide (Banthine)の内服が散瞳と調節麻痺を來した症例にヒントを得て,本劑の局所使用による散瞳作用を検討し,散瞳劑として幾多の利點ある事實を認め得たので報告する。
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