2頁の知識
コルチゾンとバンサイン
熊谷 洋
1
1東大
pp.36-37
発行日 1952年4月15日
Published Date 1952/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1661907031
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コルチゾン
コルチゾンは副腎皮質から分泌されるホルモンの1つで,性ホルモン(男・女)や膽汁などと同じくステリンと呼ばれる物質の誘導體である。その主な作用は蛋白及び糖に働いて,糖成生(過血糖)を起すことと,淋巴組織を抑壓して淋巴球減少と肥大した淋巴結節を縮少することである。人工的にも動物の膽汁から合成して作られる。その合成は非常にむずかしかつたが,近年は改良され,やさしくなつたので,コルチゾンが大量に生産され,治療に用いられる樣になつた。
コルチゾンは次の病氣に用いられる。
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