臨床實驗
「フジスパチン」の散瞳作用とその臨床的應用に就て
山地 良一
1
,
中尾 主一
1
,
問島 正男
1
,
薛 銀子
1
1阪大眼科
pp.302-304
発行日 1952年4月15日
Published Date 1952/4/15
DOI https://doi.org/10.11477/mf.1410201130
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最近縮瞳藥「ピロカルピン」,「ヱビリン」の代用藥の研究は,「アレコリス」,「カルピノール」を中心として,盛に行われているが,散瞳藥「アトロピン」,「ホモアトロピン」の代用藥は餘り研究されていない藥である。「アトロピン」は現在,高價でもある,入手困難なので,之の代用藥を見出す事は意義深いものと考えられる。
私達は「フジスパチン」の名で市販されている鎭痛鎭痙剤が,ロート根の總アルカロイド鹽類を含む事に注目して,之の散瞳作用を家兎眼,健康人眼,眼疾患のあるものに就て實驗し,次の樣な成績を得たので,結果を茲に報告する。
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